これを読んで全員に転職しろって言いたいわけではない。
日々の生活の中で転職の文字がよぎった人で、すごく悩んでいる人がいたら、ちょっと読んでみてほしい。
転職について考えてみよう。
たしかに、ひとつの職場で長年勤めている人は偉いけれど、複数の職場を経験してスキルアップすることや広い視野で物事を見ることも大事ではないだろうか。
実際に転職して良かったこと、転職を阻む人のこと、転職を応援・心配してくれた人、そして筆者の転職エピソードを書いていくことにする。
転職すると伝えたら「君が抜けたら皆、困るんだよ。」と言われた
責任感が強い人はこんな風に言われたら思いとどまることだろう。
自分がいないとダメなんだとか、会社に迷惑がかかるから辞められないとか、あなたは思い込んでいないだろうか。
私も長時間労働と10日前後の連続勤務が多かった仕事をしていた時、身体・精神ともにボロボロな状態なのに、「自分がいないとまわらないから」と言って無理をしていた。
母親は「日々どれだけ貢献していても、いないなら居る人でなんとかまわすから、意外といなくてもまわるもんよ」と言っていた。
その時はその言葉の意味がわからなかった。
病気になって倒れて始めてわかった。
倒れてからじゃ若干遅いけれどね。
よほどの専門職や資格の必要な職じゃなければ、代わりは見つかるもの。
もちろん、無責任に突然辞めることは大迷惑になってしまうので、法律上および会社の規定通り問題ないよう退職の数か月前に退職の意を伝えることは前提である。
そして、任されている仕事は完遂させることと、引き継ぎをきちんとしておくこと。
これをこなせば、大丈夫。
辞めるまでの期間に嫌味を言ってくる人がいるから、それが怖くて辞めることができない、という人もいるけれど、辞めた後かかわることがなくなるのでしばしの辛抱だと割り切ることが大事だ。
実際に転職後の会社で良い人間関係に恵まれて、「前の職場の人たちって、なんだったんだろう・・・」と思ったことがある。
辞めた人同士で話した時、「仕事出来る人ほど辞めていくよね」とか「変な会社では、変な人ほど長く続けてるのかなぁ」とか「新しい会社で新しい仕事をできて自分の可能性が広がった」などと言い合って心のもやもやがスッキリした。
退職すると伝えたら「他の会社行っても、ここより良いとこないよ。」と言われた
これを言ってきた人は、新卒で入社して長年勤務している先輩。
他の会社に勤めたことがないのに、無責任にこういうこと言ってしまうところが滑稽だ。
しかも、長年に渡って嫌な目に合わせてきたいじめっこ先輩だったので、私が転職することは彼女にとって本望なのでは?
どうして引き留めようとするのだろうと感じた。
「私のことが嫌いなら、いじめっこ先輩は私が辞めるとわかって嬉しいのでは?」と不思議で仕方なかった。
いじめっこ先輩自身、自分が原因でみらるが辞めるかもしれないとか、いじめてたことが上司にバレるかもしれないとか、不安になったんじゃない?もしくは、単純に転職して幸せになるのが許せないっていう自分勝手な怒りから引き留めて地獄に居させ続けようとしたのでは?
強烈な見解、ありがとう(涙)いじめっこ先輩どこまで嫌な奴なんだ・・・
転職を阻む人のことは疑え
自分が経験した上で感じたのは、転職を阻む人は自己の利害を案じているだけで、転職したい本人のことはただの駒としか思っちゃいない。
だから、転職を阻む人のことは疑うべし。
その反対に、転職先での未来を応援してくれる人もちゃんと居てくれたので良かった。
言われて嬉しかったのは、「君なら違う会社でもちゃんとやっていけそうだね」とか「辞めたら困るけどこっちは何とか頑張るから、そっちも頑張りな」とか。
辞めた後も連絡をくれたり会ってくれたり、心配してくれる人もいた。
辞めた後の成功した仕事の話を聞いてすごく喜んでくれた人もいた。
転職を決意した時のこと
いつもなぜ自分は弱い立場で利用される側なんだろう。
アルバイトのとき、正社員の人たちの負担軽減の為に、シフトを増やされた。
正社員になったら、アルバイトやパートの用事や欠勤の為に、シフトを増やされた。
事務の仕事やってるとき、営業担当の人の見積や資料の作成をさせられた。
営業職に就いたとき、見積や資料は自分でつくっていたし、事務の人には「それは難しくてできません」と言われた。
上司や先輩がわからない仕事やめんどうな仕事を「お前がやれ」って言われてこなす日々。
後輩や新人に「これやってみてね」って言うと「私にはまだ早いです」「僕には無理です」と断られてやってくれないから、自分でこなすしかない。
後輩たち、だったら何ができるの・・・。
難易度低い仕事から振ったんだけどなぁ。
君たちが出来ないところは教えたりフォローしたりしますけど。
先輩が仕事をやってみせて、同じことを「やってみてね」と指し示しても、後輩が断る。
これって職務怠慢じゃないのかな、と思う。
でもそれを「いいからやれよ!」って先輩がキレたらパワハラになるんだよね。
だから後輩がやらない分の仕事は自分でやる。
そして上司からまわってくる仕事と自分自身で見つけてくる仕事や顧客からいただく仕事、いろいろ抱えてしまう。
上司が厳しかったから自分も新人には厳しく!という気持ちにはなれない。
自分が新人の時は、怖い先輩に厳しい態度を取られ、「わたしたちが若かった頃はもっとひどかったのよ」とか「俺らの時代はそんなもんじゃなかったぞ」などと言われた。
自分がされたことを下の代にもやらせるような人間にはなりたくない。
人に利用されても、人を利用する人にはなりたくない。
という感じで正義感や仕事への責任感がある人は、もしかしたら頭痛や胃痛、不眠などに悩まされていないだろうか。
自分がそうだった。
自己犠牲にして働きすぎた。
早朝にタイムカードを押さず働き始め、夜はタイムカードを押した後も残業していた。
(本当の勤務時間および残業時間、日記にメモ・記録しておくべきだった…)
いつ死ぬかわからないかもって、病気になったらどうしようって、すごく不安な日々だった。
長時間労働で数十日連続勤務が当たり前になってしまった果てに、食欲は全くなく痩せていき、風呂に入ることもどうでも良くなったり化粧をしなくなったり身だしなみがみずぼらしくなっていった。
労働に疲れ果てた私は、口から赤いような黒いような液体を吐いた。
きっと胃の粘膜が胃液でやられて溶けて、血液みたいなものが混ざって吐き出されたのですね・・・。
さすがに死ぬかも、ヤバイ!って思ったよ。
最初に私が転職を決めた時はこのように血反吐(?)を吐いたタイミングだった。
文字通り血を吐くまで働いたのだった。
愚痴を言い合える同僚も、助けを求めることが出来る先輩や上司もいたけど、体調の面で仕事を続けることができなくなった。
次に転職をしたのは、他に目指したい職があったから転向した為。
他には、勤務時間や賃金の面でもっと良い条件のところがあったから転職したこともあった。
また、結婚を機に退職したこともある。
一番最初に壮絶な労働環境からの脱却を目的とした体調不良での転職を経験したので、それ以降の転職は自分の中で良い意味でハードルが低くなった。
もし、転職をしたことがないけれど転職を悩んでいるようであれば、転職経験者に話を聞いたり、色んな人の転職話をWEBで調べたりすると良い。
転職して良かったこと
第一に健康を取り戻せたことが、転職して一番良かったことだ。
人間関係や労働環境、勤務時間や賃金の問題において、前職より良くなったこともある。
以前からやりたいと希望していた職務内容の仕事に就けたこともある。
また、無職の期間に数日間の旅行に行ってリフレッシュしたり、新しい資格取得の為に勉強したりすることもできた。
就業中の職がある間に次の職を見つけて、無職の期間を経ずに新しい職に就いたこともあるので、その時はどこかへ行ったりはできなかったけど、金銭面的な意味では安心感があった。
面接で「最初の会社では○○のスキルが身に付き、次の会社では△△の経験をして学んだので、それらを活かし◇◇の仕事をさせていただきたいです。」と多様な経験を語ってアピールすることもできた。
転職のコツや転職の仕方については、また別の機会に書いていきたいと思う。
20代前半なら第二新卒というある意味新卒と同じくらい大事に扱ってくれることもある。
第二新卒枠じゃなくても、30歳までなら若手として育てるポテンシャルありとして雇用してくれる会社もある。
転職は悪いことじゃないし、悩んでる人には転職したって良いんだよって伝えたい。